銅に期待されるのは、次のような効能です。 ■高コレステロール血症の予防 ■関節炎の緩和 ■鉄利用の促進による貧血の予防
銅は、これまでに数多くの研究が行われていて、その効果と安全性は確認されています。なお、関節炎に対する効果を示唆するデータもあります。
銅は、目安量に従って利用しますが、一般に、銅単独のサプリメントではなく、「マルチビタミン」などといった製品に、組み合わせの成分として含まれている場合が多いです。
銅は、様々な酵素とタンパク質の構成成分です。 赤血球中のヘモグロビン合成には鉄が必要になりますが、この鉄が利用されるためには、銅を構成成分とするセルロプラスミンというタンパク質が作用する必要があります。 なので、銅が不足するとヘモグロビン合成が十分に行われず、鉄欠乏性貧血の病態を生じます。 また、銅が欠乏すると高コレステロール血症を生じることから、脂質代謝における働きが注目されています。 ただし、心疾患との相関は明らかではありません。
□ミネラルの注意点